YU KAWAI
作灯
河合 悠(かわい ゆう)
蝋燭を作っています。

2012年8月アーカイブ

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めちゃくちゃに綺麗な夕日を見て、心が満たされたり
恐怖だった真夜中の静けさに、いつからか安らぎを感るようになったり
人生の中で経験してきたことを
僕は大切な人にどうやって伝えよう

ともすれば
自分でも忘れてしまう

当たり前過ぎて
ごまかすものが多過ぎて
そして
それを見てみぬふりをすることで

夜は暗いということを
忘れてしまう。

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友人の家で聴いた青木隼人さんのCD
早速うちでも聴いています。
いや、聴こえているというほうが正しいかな。
表で鳴いている虫の音と。

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yu



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夕方までふり続いた激しい雨と、怒りのような神なりと。
今は静寂が支配する夜のせかい。

三十分だけ
砂の音と
青木隼人さんのギター
伴奏は
庭から聞こえる虫の音

これ以上なにが必要でしょうか。

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yu

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私の少年期は薄明の色に混濁していた。真暗な影の世界はおそろしかったが、白昼のようなくっきりした生も、私のものではなかった。

 金閣寺  - 三島由紀夫 - 

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yu



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いつの世にも人々は、宝石にかぎらず、風変わりな形や、意味ありげな奇妙な模様や色彩で人目を引く珍しい石を求めてきた。ほとんどいつも関心の的となるのは、意外な、ありえないような、それでいて天然の相似、人を魅惑する相似である。なにはともあれ、石には、なにかわからぬが重々しく、ゆるぎない、ゆきつくところまでゆきついたといった趣き、不滅の、或はすでに滅び果てたというような趣きがある。石はその固有な、決して誤りを犯さぬ、直接の、天然の美しさによって人の心をとらえる。その美は、当然完璧なものでありながら、比較や、失敗や、行きすぎを一切みとめないところからして、完成という観念とは相容れない。その意味では、この天然の美は、美の観念そのものにさきだち、それを越えるものである。また、美の観念の保証であると同時に、それを裏書きするものである。

つまり石には、工夫とか才能とか巧みといったような、その物の言葉の人間的な意味で一個の作品に、さらには一個の芸術作品に仕立てあげる要素が何一つ加わっていないにもかかわらず、あきらかに成し遂げられたといったなにものかがみられるのだ。それに比べると、作品だの、芸術だのは後の問題にすぎない。石は、物のはじめの姿やかくれた原型の持つ、あの謎めいた、それでいながら抵抗しがたい暗示力をそなえている。

ロジェ - カイヨワ著   石が書く


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yu

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夏には夏の
冬には冬の

蝋燭の灯りには、それぞれの季節の味わいがあります。
そんな一夜をたくさんの人と共有できること。
何より幸せな時間です。

賑わいのなかで灯る光は
過ぎて行く季節を惜しむようで。
また、次に廻る季節を待ち焦がれるようで。

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岐阜の夏祭りの夜を
蝋燭の光で演出させて頂きました。

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yu

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「学校」という味気のない建物、あの画一なマス型を見ただけで、何かムラムラする。几帳面に仕切られた箱、その中に四、五十人ずつ子供をつめ込んで、お役所できめた勉強を強制する。
教えるのはいい、教えなければならない。だが、なぜ順番をつけるのだ。
「何は?」「ハイッ、先生ナントカです。」規格型の答えをすぐに返せば満点。
すばらしい子が、それに抵抗するかもしれない。たとえばの話、もし、1+2はどうして3になるんだろう。そうでなくてもいいじゃないか、なんて思いつめて、考えこんだら点数はゼロだ。

順番なんて、本当の人間の価値とは何の関係もない。クラスの末席に、誇り高くそびえ立っているような人格こそ、実は頼もしいのだ。人間はその数だけ、それぞれ、その姿のまま、誇らしくなければならない。そういう人間の生きる歓びを開発し、自覚させるのが教育の役割であるのに。順位がそのまま道徳的基準であり、人間の価値であるかのように、幼い魂に押しつける。

この世に生まれたときは誰でも、自分と宇宙がまるで同じ大きさのように、のびのびとふくらんでいたのに。
しかも、卑劣にも家庭にまで通知して、身の置きどころをなくさせるのだ。家に帰ると両親が口をトンがらせて、「お前はダメだそうじゃないか。」とどなる。親まで共謀して、みずみずしい人間性をスポイルさせ、劣等感を叩き込む。
まさに国家の強権で、システマティックに、ひねこびた "大人" に仕上げてしまうのである。

美しく怒れ  -  岡本太郎  - 


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yu


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ここ数日、工房に籠っています。
世の中で起こっている事の色々から隔離されて
制作と、時折響く好きな音楽に身を委ねることは
幸福以外の何ものでもありません。

夜には虫の音を。
何を求めるでもなく、そこに在るままを幸福と思うことは
難しい事でしょうか。

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yu



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